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小藤 博英; 澤田 修幸*; 佐々木 一哉*; 天本 一平; 明珍 宗孝; 鈴木 晶大*; 寺井 隆幸*
no journal, ,
電解精製工程における使用済塩の処理法としてリン酸塩転換法を検討している。プロセスでは、溶融塩にリン酸リチウムを加えることにより、塩化物として存在する不純物元素をリン酸塩として沈殿除去することを想定している。熱力学データをもとにプロセスのフローシートを検討しているが、リン酸塩のデータが少ないことから、本研究では熱量等の評価をもとにエンタルピーや熱容量を求め、リン酸塩転換反応の検討へ展開した。
湊 和生
no journal, ,
我が国におけるアクチノイドの基礎・基盤研究の中核施設を連携するとともに、アクチノイド研究者の研究協力及び交流、並びに若手研究者の人材育成を行うことを目的に、日本アクチノイドネットワークを2008年3月に設立した。これまでに、研究活動の相互乗り入れや実験試料の相互移動などを通して、研究ネットワークの構築を推進し、先端実験装置を設置・整備するなど、魅力ある研究環境の整備に努めてきた。また、学生や若手研究者を対象に、サマースクールを開催し、アクチノイドの基礎科学と応用に関する講義とアクチノイドを取り扱った実習を実施した。今後は、大学生,大学院生及び若手研究者を対象に、サマースクール及びウィンタースクールを開催するとともに、欧州サマースクール及び国際会議へ派遣することにより、原子力研究開発及び原子力産業の発展に必須なアクチノイドにかかわるより実践的な研究者・技術者を育成する。
岡本 芳浩; 中田 正美; 赤堀 光雄; 湊 和生; 塩飽 秀啓; 矢板 毅; 駒嶺 哲*; 福井 寿樹*; 越智 英治*; 仁谷 浩明*; et al.
no journal, ,
従来のイオンチェンバーの替わりにX線ダイレクトCCDカメラを使用した放射光イメージング技術を利用し、高レベル模擬廃棄物ガラス試料中のRu元素の分布とその化学状態を調べた。取得した画像のグレースケール解析から、位置分解能を備えたX線吸収スペクトルを取得した。得られたスペクトルを標準試料のものと比較して、試料中の各部分が酸化物なのか金属なのかを判別した。解析の結果、ガラス利用中ではRuは、酸化物RuOの状態で分布していることを確認した。
佐藤 匠; 林 博和; 柴田 裕樹; 岩井 孝; 荒井 康夫
no journal, ,
原子力機構における窒化物燃料の乾式再処理研究の最近の成果について報告する。代表的な固体核分裂生成物元素を含む模擬照射済ウラン窒化物,不活性マトリックスを含むウラン及びプルトニウム窒化物、並びにアメリシウム窒化物の溶融LiCl-KCl中における電気化学的挙動を明らかにした。また、アメリシウム窒化物の溶融塩電解によって液体Cd陰極中に回収したアメリシウムを蒸留窒化法により再びアメリシウム窒化物へ転換できることを示した。さらに、新たに考案した使用済窒化物燃料の化学溶解と向流多段抽出を用いた革新的再処理プロセスについても紹介する。